今月のニュース バックナンバー

平成31年2月号

職員だより

文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課

平成30年度「学校安全総合支援事業」全国成果発表会レポート

 1月31日(木)、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、全国の学校安全の関係者約130名が参加し、「平成30年度『学校安全総合支援事業』全国成果発表会」が開催されました。

はじめに、本事業を受託した自治体のうち群馬県、熊本県、岐阜県から実践発表をしていただきました。群馬県からは「中核教員の資質向上に関する取り組みについて」、熊本県からは「地域へ、全国へ、そして未来につなげる熊本県の防災教育」、岐阜県からは「取組の実施前後で児童生徒の変容を調査するための方法について」の紹介がありました。参加者は、それぞれの地域の実情に即した課題を解決するための具体的な実践事例に耳を傾けていました。

 次に、関係省庁からの情報提供として、防災科学技術研究所より「地域防災取り組みを支援する「地域防災Web」」、国土交通省より「国土交通省における防災教育支援の取組について」、気象庁より「防災気象情報の活用について」、国土地理院より「防災教育に活用いただきたい国土地理院の情報のご紹介」について、それぞれの観点から、防災に関する情報を提供していただきました。特に、防災科学技術研究所が提供している地域防災Webは「早速活用したい」という声が多く寄せられました。

(情報提供の様子)

 次に、文部科学省からの事務連絡として本年度事業の事務処理と来年度事業について、事業のねらいや事業展開等について説明しました。
 また、学校事故対応に関する指針について、あらためて未然防止のための取組をお願いするとともに、事故が発生した場合の対応について確認しました。

 最後に、参加者によるワークショップを行いました。参加者が5~6人のグループに分かれ、「学校安全の中核となる教員について」、「学校安全の取組を評価・検証する方法について」という2つのテーマについて各都道府県等の取組の状況や今後の課題などについて共有し、解決策を探りました。これらのテーマは、どの地域でも学校安全の取組を進めるためには非常に重要であることから、参加者は真剣に検討し、議論を深めていました。終了後のアンケートでは、「住んでいる地域や立場の違う担当者と話ができて大変充実した」「今後の事業のヒントが得られた」などの意見をいただきました。

 この成果発表会の内容をそれぞれの地域に持ち帰り、学校安全の取組をさらに充実させていただければと思います。

(ワークショップの様子)