今月のニュース バックナンバー
令和2年4月号
職員だより
文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課
2月・3月は、新型コロナウイルス感染症対策のため、長期にわたり臨時休業が余儀なくされる状況におきまして、各学校や家庭、地域、教育委員会等で、児童生徒の健康と安全を第一に様々な対応を行ってくださったことに心より感謝申し上げます。
子供の一人での留守番の機会が増える中、地域での防犯見守り活動の強化、地域防犯メールによる留守番の際の留意点の保護者への周知、子供たちが犯罪被害に巻き込まれないよう警察と連携したパトロールの実施など、普段以上に学校、家庭、地域が一体となった取組を行っていただきました。新年度がスタートしましたが、新型コロナウイルス感染症が一刻も早く終息し、日常の生活が戻ってくることを祈るばかりです。
さて、今月の職員だよりでは、「教職員のための学校安全e-ラーニング」を開発しましたので紹介します。
学校安全に関するe-ラーニング教材について
「生きる力」を育むという学校教育の目標を着実に実現する上では、学校安全のより一層の充実・推進を図ることが不可欠です。
そのためには全ての教職員は、各キャリアステージにおいて必要に応じた学校安全に関する資質・能力を身に付けることが求められます。
第2次学校安全の推進に関する計画(平成29年3月24日閣議決定)においても国は「教職員がキャリアステージに応じて身に付けるべき学校安全に係る資質・能力の明確化を図ること」や、「学校安全に関する法令など教員を志す学生が身に付けておくことが望ましい資質・能力について整理すること」などが求められています。
そこで文部科学省は、教職員を志す学生から管理職までのキャリアステージ別に、学校安全に関して習得しておくべき事項を整理するとともに、各学校・教育委員会の研修や大学の講義等で活用できるe-ラーニング教材「教職員のための学校安全e-ラーニング」を開発しました。
本教材は、基礎研修(①、②、③)、初任者研修、中堅教職員向け研修、管理職向け研修に分かれており、それぞれの研修は15分程度で学ぶことができます。
具体的には、新学習指導要領等を踏まえ昨年3月に改訂した教職員向けの学校安全資料『「生きる力」をはぐくむ学校での安全教育』の内容を中心としながら、近年に文部科学省で作成した『学校の危機管理マニュアル作成の手引」、『学校事故対応に関する指針』等のポイントを盛り込み、学校安全に関して学んでいただきたい内容を段階的に整理した教材となっており、教育委員会や大学等で実施する研修等や自己学習教材として活用することを想定しています。
<研修コースの概要>
<活用が想定される主な研修等>
- 各都道府県・指定都市教育委員会・中核市教育委員会が実施する、教員に対する初任者研修及び中堅教諭等資質向上研修
- 大学や都道府県・指定都市・中核市の教育委員会等で実施する、教員や教員になることが見込まれる者を対象とした教員免許状の更新講習
- 教育委員会・教員研修センター・学校において独自に実施する、学校安全に関する研修等
- 教職課程を有する各大学等において実施する、教職課程の学生を対象とした学校安全に関する授業(令和元年度から必修)
この教材を活用した学習や研修を通じて、安全のために必要な資質・能力を身に付け、各学校における安全教育・安全管理にお役立てください。