今月のニュース バックナンバー

平成31年4月号

職員だより

文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課

「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」【改訂2版】発行について

 平成31年3月、各学校及び各教育委員会に、改訂した学校安全参考資料「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」を送付しました。

 本資料は、平成13年に作成、平成22年に改訂し、この度、学校を取り巻く事件や事故、自然災害への対応に加えて、近年の学校や児童生徒等を取り巻く様々な安全上の課題や「学習指導要領の改訂」「学校事故対応に関する指針」(平成28年3月)「第2次学校安全の推進に関する計画」(平成29年3月閣議決定)等を踏まえ、2回目の改訂を行ったものです。

 学校は、子供たちが集い、人と人との触れ合いにより、人格が形成される場です。子供たちが生き生きと活動し、安全に学べるようにするためには、子供たちの安全の確保が保証されることが不可欠です。
 そして、学校における安全教育では、子供たちが生涯にわたって健康・安全で幸福な生活を送るための基礎を培うとともに、進んで安全で安心な社会づくりに参加し貢献できるような資質・能力を育てることが重要です。

 しかし、東日本大震災からの時間の経過とともに震災の記憶が風化したり、今後発生が懸念されている首都直下地震や南海トラフ巨大地震、全国各地で発生している豪雨等の自然災害の状況、交通事故や犯罪等の社会情勢の変化など、新たな課題も次々と顕在化、深刻化したりしています。さらに、子供たちが、学校における活動中の事故や登下校中における事件・事故に巻き込まれる事案、スマートフォンやSNSの利用を巡るトラブルなど、従来想定されなかった新たな危機事象も発生しています。

 このような状況を踏まえ、本資料では、教科等横断的なカリキュラム・マネジメントの確立を通じた安全教育の推進や、事故等の未然防止のための安全管理と事故発生後の適切な対応、新たな危機事象への対応などについて記述しています。改訂の主なポイントについては、以下の「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育の改訂について」をご覧ください。また、本資料では、節ごとに大切なポイントを分かりやすく示し、深めたい内容はコラムや留意点として取り上げています。

 本資料が各学校において、職員研修等広く活用され、学校における安全教育の充実と適切な安全管理に役立てていただければ幸いです。