今月のニュース バックナンバー
平成29年10月号
職員だより
文部科学省 初等中等教育局 健康教育・食育課
学校安全指導者養成研修
9月11日(月)~15日(金)の5日間、茨城県つくば市にある独立行政法人教職員支援機構において、学校安全指導者養成研修が行われました。
本研修は、各地域・学校において児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における生活安全・交通安全・災害安全に関し、必要な知識等を習得させ、各地域において本研修の内容を踏まえた研修の講師等としての活動や各学校への指導・助言等を行うことのできる指導者の養成を目的に、毎年実施しています。
今回行われた研修の内容は、以下のとおりです。
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講義
「学校安全の現状と課題」、「学校安全の基礎」 -
講義・演習
「交通安全」「生活安全」「災害安全」の現状と課題、効果的な指導と体制整備について -
講演
「学校事故事例報告」 -
講義
「第2次学校安全の推進に関する計画について」 -
講義・演習
「災害安全危機管理体制の現状と課題」 -
演習
「カリキュラム・マネジメントとは」 -
演習
「学校安全計画」の作成 ~安全教育に関する年間指導計画作成~ -
講義・演習
「学校安全を推進するリーダーとして」、「研修企画の作成」
本年3月に閣議決定された「第2次学校安全の推進に関する計画」の中では、全ての学校において、学校安全計画に安全教育の目標を位置付け、これに基づいて、カリキュラム・マネジメントの確立と主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点からの授業改善により、系統的・体系的で実践的な安全教育を実施すること、事故等の未然防止や発生後の調査・検証、再発防止のための取組の改善・充実を一連のサイクル(PDCAサイクル)として実施することなどが求められています。
これらを踏まえ、本年度の研修は、まず、「交通安全」「生活安全」「災害安全」の現状と課題について学び、効果的な指導と体制整備のポイントを整理するために演習を行いました。その上で、実際に「学校安全計画」を作成することを通して、安全に関する指導のカリキュラム・マネジメントについて理解したり、実際に学校で起きた事件・事故の被害生徒の保護者からの生の声を聴くことで、学校事故被害の現状や事故後の対応の在り方について、遺族の立場に立って理解したりするなど、学校安全に取り組む資質・能力の育成を目指しました。
本研修の受講者の方々には、各地域で開催される研修等により成果を広めていただき、学校安全の取組の普及・推進に貢献していただくことを期待しています。
なお、実際の研修の様子や、受講者の感想などは、教職員支援機構のウェブページ内「今日の出来事」の中で紹介されていますので、ぜひそちらも御覧ください。