今月のニュース
平成29年7月号
職員だより
文部科学省 初等中等教育局 健康教育・食育課
平成29年度 健康教育・食育行政担当者連絡協議会レポート
6月15日(木)、16日(金)の2日間、全国の健康教育・食育行政の担当者、約300名が国立オリンピック記念青少年総合センターに集い、健康教育・食育に関する諸問題について、連絡協議を行いました。
1日目の全体会では、文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課の各担当係より、行政説明を行いました。
2日目の分科会では、学校保健、学校安全、学校給食・食育の3分野に分かれ、より深く実践的な内容で協議会を行いました。
<学校安全に関する分科会>
はじめに、文部科学省研究開発局地震・防災研究課から「地震調査研究推進本部の成果の普及展開に係る取組について」及び作成資料「活断層に備える」の紹介がありました。
次に「学校安全推進の現状と課題」として、文部科学省の安全教育調査官より、学校安全の考え方と現状、各種参考資料の解説、第2次学校安全の推進に関する計画について説明しました。
内閣官房からは「弾道ミサイル発射に関する対応と国民保護法による保護措置」についての情報提供があり、弾道ミサイルやJアラートなど、今まさに懸念されている事項であり、各担当者は貴重な情報に耳を傾けていました。
午後の部は、はじめに、関係省庁等からの情報提供として、気象庁より「気象庁における安全知識の普及啓発の取組」、警察庁より「ネットを通じた子供の性被害について」、日本スポーツ振興センター(JSC)から、「学校での事故を減らすために」として、それぞれの観点から、学校安全にかかる情報を提供していただきました。特にJSCの説明の中で上映した、スポーツ活動中の目の事故防止に関する映像資料は、事故防止や事故後の対処法について分かりやすく説明されており、参加者の目を引いていました。
次に「安全教育の今後の展開」として、昨年度までの4年間、文部科学省指定の研究開発学校(安全教育分野)であった仙台市立七郷小学校より「自助と公助、夢や希望を育む防災・安全の学習」、日野市立平山小学校より「新たな教科『生きぬく科』」について、それぞれの研究事例を報告していただきました。カリキュラム・マネジメントを通じた教科等を横断した安全教育の取組事例は、参加者にとって非常に興味深いものであり、自分の地域に生かすために、活発な質疑も行われました。
最後に、「学校安全の推進方策」について、「学校事故対応に関する方策」と「部局間、関係機関等との連携」の2つのテーマで研究協議を行いました。参加者が5~6人のグループに分かれ、各都道府県の取組の状況や今後の課題などについて共有し、解決策を探りました。これらの事案は、どの地域でも起こりうる課題であることから、参加者は真剣に検討し、良い成果を持ち帰るための議論を深めていました。