今月のニュース バックナンバー
平成28年9月号
職員だより
文部科学省 初等中等教育局 健康教育・食育課
①熱中症に御注意ください!
今夏も連日猛暑日が続き、全国各地で熱中症の被害が発生しました。
9月となり、暑さのピークは過ぎつつありますが、運動会の開催等、野外での活動時間も長くなる時期であり、まだまだ注意が必要です。
熱中症は、活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うこと等の適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能です。
また、気温・湿度などの環境条件に配慮した運動の実践や、こまめに休憩をとること、児童生徒等への健康観察など健康管理を徹底することも重要です。
以下を参考に、熱中症の予防のための万全の対策を行い、熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、早期に水分・塩分補給、体温の冷却、病院への搬送等、適切な応急手当等をお願いします。
なお、上記のほかにも、熱中症予防の詳しい情報については、独立行政法人日本スポーツ振興センター、環境省の以下リンク先に掲載されている資料をご活用ください。
独立行政法人日本スポーツ振興センター
環境省
<熱中症予防の原則>
- 環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給を行うこと
暑い時期の運動は、なるべく涼しい時間帯に行い、運動が長時間にわたる場合には休憩を頻繁に入れ(目安は30分程度に1回)、こまめに水分を補給しましょう。 - 個人の条件を考慮すること
暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは暑さに弱いので、運動を軽くするなどの配慮をしましょう。また、運動前の体調のチェックや運動中の健康観察を行い、体調の悪い人は無理に運動をしない、させないようにしましょう。 - 服装に気を付けること
暑い時には、軽装にして、素材も吸湿性や通気性のよいものを選びます。
屋外で直射日光に当たる場合は、帽子を着用し、暑さを防ぎましょう。 - 具合が悪くなった場合には早めに運動を中止し、必要な処置をすること
以上のポイントに注意して、体調が悪くなったらすぐに運動を中止し、適切な応急手当など必要な措置をとりましょう。
②落雷に御注意ください!
統計から落雷は、7、8月に発生件数が増加する傾向がありますが、年間を通じて発生するものであり、まだまだ注意が必要です。以下を参考にして、落雷事故を防ぐための適切な行動をとるようお願いします。
なお、気象庁ホームページにおいて、「雷注意報」及び雷発生の可能性や激しさについて、詳細な地域分布と1時間先まで10分毎の予報を確認できる「雷ナウキャスト」などの情報が掲載されていますので、あわせて参考に御活用ください。
<落雷事故を防ぐためには>
- 事前に気象情報や雷注意報を確認すること
屋外での活動をする際は、落雷の危険性を認識し、事前に天気予報を確認するとともに、天候の急変などの場合にはためらうことなく計画の変更・中止等の適切な対応を取りましょう。 - 雷鳴が聞こえたらすぐ避難すること
雷鳴が遠くても、雷雲はすぐに近づいてきます。また、直上に雲がなくとも雷が飛んでくる場合もあります。雷鳴はかすかでも危険信号であり、雷鳴が聞こえるときは、落雷を受ける危険性があるため、すぐに安全な場所(鉄筋コンクリートの建物、自動車、バス、列車などの内部)に避難しましょう。また、人体は同じ高さの金属像と同様に落雷を誘因するものであり、たとえ身体に付けた金属を外したり、ゴム長靴やレインコート等の絶縁物を身に着けていても、安心しないようにしてください。
以上のポイントに注意して、落雷事故に遭わないための、適切な行動をとるよう心がけましょう。
【参考資料】日本大気電気学会編「雷から身を守るには-安全対策Q&A-改訂版」(平成13年5月1日発行)