今月のニュース バックナンバー

令和3年9月号

職員だより

文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課

「令和3年秋の全国交通安全運動」の実施について

 令和3年8月30日付け通知で、令和3年秋の全国交通安全運動の実施についてお願いしました。運動の期間は、令和3年9月21日(火)から30日(木)までの10日間で、「交通事故死ゼロを目指す日」が、9月30日(木)となっています。
 各学校等におかれましては、地元の警察、PTA、地域子供会、関係機関・団体等と連携して、体育科・保健体育科や特別活動等での交通安全の学習をはじめ、児童会・生徒会活動等を通しての自主的な交通安全活動、児童生徒等と保護者が一緒に学ぶ交通安全教室等の開催、リーフレット「クイズでまなぼう!たいせつないのちとあんぜん」(小学校1年生に配布)を活用した登下校時の安全の学習など、児童生徒等に対する交通安全教育の推進をお願いいたします。

「みやぎ高校生サイクルサミット2021」に参加して
【提供:宮城県教育委員会】

 令和3年8月20日(金)、「みやぎ高校生サイクルサミット2021」(主催:宮城県警察本部、宮城県教育委員会、後援:公益財団法人国際交通安全学会)がオンラインで開催されました。本サミットは、宮城県内の高校生が日頃の交通安全の取組について実践発表や意見交換等を行うことを通して、交通事故防止や交通ルール・マナー向上を図ることが目的です。昨年度は感染症予防のため中止になりましたが、今年度はオンラインでの開催となり、宮城県をはじめ岩手県や高知県26校の高校生約70人が参加しました。オンラインのメリットを生かし、はじめて他県の高校生も参加し、実践事例発表と「高校生が主体的に取り組む交通事故防止とヘルメット着用」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。

 実践事例発表では、3校から発表がありました。宮城県富谷高校からは、地域の方々とともに行っている交通安全運動や、近隣の小中学生とともに防犯活動として行ったナイトパトロール、自転車無事故連続日数の掲示、自転車ハザードマップ(高校周辺の危険箇所を示した地図)などの取組の紹介が行われました。岩手県立盛岡工業高校からは、生徒たちが主体となって警察や大学の先生など専門家を交えて活発な討論が行われたシンポジウムや、自転車の安全な運行を啓発する交通安全CM動画等の紹介がありました。高知県立須崎総合高校からは、県の条例で着用義務になっているヘルメットの着用率をあげることを目標に、交通安全推進委員を中心に取り組んだ「交通安全新聞」の発行、毎月の「ヘルメット着用週間」の紹介が行われました。今年度は、着用率50%を目標に、ヘルメットを着用した「しんじょう君」(須崎市ゆるキャラ)とともにキャンペーンを展開することも計画しています。

 パネルディスカッションでは、富谷高校の生徒の司会で、宮城県内の各高校から日頃の交通安全の取組の紹介が行われ、3校の実践発表から学んだことや、どのようにしたら高校生の交通安全の意識を高めることができるかについて活発な意見交換が行われました。ヘルメットの着用については、デザイン性を高めるアイデアや、推進委員が自らヘルメットをかぶり着用を呼びかける、ヘルメットの効果を学ぶなどの意見が出されました。

 全体講評では、東北工業大学教授の小川和久先生から、高校生がいろいろなアイデアや意見を出しながら、課題意識や当事者意識を持ち、主体的に交通安全に取り組んでいくことで、学校が変わり、社会が変わっていく可能性があるというお話がありました。
 秋の全国交通安全運動においても、児童生徒のみなさんが主体的に取り組む交通安全教育の参考にしていただければと思います。


気象災害への備えについて

 近年、台風や豪雨の頻発化・激甚化により、全国で大きな被害が発生しています。今夏も、秋雨前線の停滞により、西日本をはじめ全国広範囲にわたり大気が不安定となり、地域によっては記録的な雨量となり、被害が発生しました。台風や豪雨により学校施設にも甚大な被害が発生しており、各学校の設置者及び学校の管理者におかれましては、学校の立地する地域の災害リスクの把握や、施設・設備の安全点検、災害発生時の対応、教育活動継続に向けての計画など、気象災害に備えて事前の準備等をお願いします。
 文部科学省においても、気象災害に備えるためのリーフレットや事例集、危機マニュアルの見直しのガイドライン等を作成しておりますので、ぜひ参考にしていただきながら、学校の防災体制の強化を図っていただければと思います。