今月のニュース バックナンバー

令和2年1月号

職員だより

文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課、男女共同参画共生社会学習・安全課

地域との連携・協働による学校安全の推進について

  謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  昨年は、子供が被害に遭う事故・事件が立て続けに発生し、学校安全の重要性があらためて認識されたところです。
  先日、令和2年度予算案が閣議決定され、学校安全関連予算も増額となりました。各都道府県・市区町村におかれましては、それぞれの地域の特性に応じた学校安全体制整備の計画を立て、スクールガード・リーダー増員により地域の見守りの充実を図る「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」をはじめとした各種事業の活用を御検討いただきますようお願いいたします。

  文部科学省では、地域と学校の連携・協働体制の構築を目指し、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)と地域学校協働活動を一体的に推進しています。第2次学校安全の推進に関する計画でも、平素からの学校と家庭・地域との関係づくりが非常時に児童生徒等の命や安全を守ることにつながることから、児童生徒等の安全に関する課題について家庭・地域と連携・協働した取組の推進が求められているところです。

○コミュニティ・スクールとは
  学校が地域住民や保護者と教育目標を共有し、「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みです。学校がチームとして教育力・組織力を発揮するとともに、学校と地域が適切に役割分担をしながら、それぞれが主体的に取り組みを進めることで、子供たちの健やかな成長と質の高い学校教育の実現が可能になります。
※平成16年に法制化され、平成29年に学校運営協議会の設置が努力義務化されました。

○地域学校協働本部とは
  地域学校協働活動とは、「学校を核とした地域づくり」を目指し、学校と地域がパートナーとして行われる様々な活動を指します。この地域学校協働活動を推進し、幅広い層の地域住民や団体が参画するゆるやかなネットワークを地域学校協働本部と呼んでいます。

  コミュニティ・スクールと地域学校協働本部を一体的に進めることで、どのような子供を育て、そのためにどのような活動をするのか、学校と地域が力をあわせて継続的・効果的に取り組むことができるようになります。
  各地域には、防災・防犯・交通安全に関する様々な専門家がいらっしゃることと思います。学校における防災・防犯などの安全教育への取組は、地域との連携が高い効果を発揮することが考えられます。例えば、「防災・防犯などの取組を地域とともに行いたい」となった場合、学校運営協議会において協議を行い、地域学校協働本部において活動をコーディネートすることなどが考えられます。
  既に各地では様々な取組が行われています。具体の事例や、地域と学校の連携・協働に関する情報はこちらのホームページで発信しておりますので、ぜひ御確認ください。

  最後に、1月31日に予定しております学校安全総合支援事業の成果発表会についてお知らせいたします。今年度はペーパーレスでの開催を予定しております。事前に本ポータルサイトに資料を掲載しますので、参加される方は印刷したものか、資料をダウンロードした各自の端末をお持ちください。御協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。