今月のニュース バックナンバー

令和元年11月号

職員だより

文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課

台風第19号災害について

 この度の台風第19号において、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
 被災地の学校では、学校施設の復旧、教育活動の再開、通学路の安全確保、心のケア、就学支援、避難所運営への協力などの災害対応にご尽力いただいておりますことに心より感謝申し上げます。
 さて、近年、台風をはじめ豪雨や竜巻などの気象災害、地震、火山噴火など、自然災害が全国各地で発生しております。また、今後、首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生も懸念されています。それまで災害経験の少なかった地域でも大きな被害を受けるなど、自然災害は日本中どこでも起きる可能性があります。
 各学校では、「学校安全計画」に基づき避難訓練や教科横断的な防災教育に取り組んでいることと思いますが、今一度、東日本大震災の教訓や近年の自然災害の発生状況等を踏まえ、危機管理マニュアルや防災教育の指導計画、避難訓練等を見直し、一層充実を図っていただきたいと思います。そして、子供たちに、いかなる状況下でも自ら命を守り抜くとともに、安全で安心な生活を実現するために「主体的に行動する態度」を育成していきたいものです。


子供の見守り活動の推進について

 皆様におかれましては、登下校時の児童等の安全確保について、これまでも格段の御尽力をいただきありがとうございます。文部科学省では子供の見守り体制を強化するため、令和2年度、「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」においてスクールガード・リーダーを増員することとしています。
 スクールガード・リーダーとは、防犯の専門知識を持った元警察官や元教員の方々で、スクールガード(学校ボランティア)の人達に見守り活動のポイントや不審者への対応等を指導していただく方です。このような「防犯の知識を持った方々」を確保することは各自治体御苦労されていると思います。

<関東地区警友会連絡協議会(10月10日)>

 この度、文部科学省では、警察職員OBの全国組織である警友会の各地区連絡協議会にてお時間をいただき、スクールガード・リーダーへの御協力のお願いをさせていただいています(10月8日~11月8日。全7箇所)。警察職員OBの方々にスクールガード・リーダーという活動があること、必要性を理解していただき、今後の退職後の活動の選択肢としてスクールガード・リーダーを御検討いただくという趣旨で行っております。

 警友会は都道府県ごとに設置されておりますので、各都道府県教育委員会の「地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」御担当者様におかれましては、自都道府県の警友会と連携を取っていただき、スクールガード・リーダーの人材の確保に努めていただければと考えております。
 スクールガード・リーダーの増員を図ることにより、地域において、子供を見守る体制の強化につなげられるよう、引き続き皆様方の御協力をお願いいたします。