中堅教職員向け研修

次の文中の下線部ア〜オのうち、 適切ではない箇所を１つ 選びなさい。

学校安全の取組の実効性を高め、児童生徒等の安全を守るためには、計画、実施、評価、改善の （ア）ＰＤＣＡサイクル の中で、学校安全体制を強化していくことが必要である。学校安全計画に記載された事項の実施状況、取組の中で得られた各種情報等をもとに、定期的に振り返りを行うだけでなく、 （イ）全国各地において発生する様々な事件等 を踏まえ、 （ウ）自校を取り巻く安全上の課題やその対策 を検証し、 （エ）学校安全計画 や取組を （オ）３年に一度 見直していくことが重要である。

（ア）ＰＤＣＡサイクル

（イ）全国各地において発生する様々な事件等

（ウ）自校を取り巻く安全上の課題やその対策

（エ）学校安全計画

（オ）３年に一度

正誤判定

学校安全計画や取組は、 毎年 見直していくことが重要です。

次の中から、学校安全担当者の役割に関する記述として 適切でないものを１つ 選びなさい。

ア．学校安全計画を含む各種安全計画の策定・見直しを行う

イ．危機管理マニュアルの原案作成や改善作業を行う

ウ．学校保健活動の企画・調整・評価を行う

エ．校内研修を企画し、推進する

正誤判定

学校安全担当者は、 学校安全活動 の企画・調整・評価を行います。

次の中から、学校安全計画に関する記述として 適切でないものを２つ 選びなさい。

ア．学校保健安全法に定められる一部の学校で策定すればよく、全ての学校で策定する必要はない

イ．学校安全の基本となる計画なので、管理職が交代する時のみ見直せばよい

ウ．策定の過程から全ての教職員の共通理解を得るとともに、役割分担を明確にした体制を整備する

エ．保護者や関係機関・関係団体等へも方針を共有し、協議への参画を呼び掛けることが必要である

正誤判定

学校安全計画は、学校保健安全法に基づき、 すべての学校で策定 することが義務づけられており、 毎年度、作成する 必要があります。

次の中から、学校安全計画の見直しに関する記述として 適切でないものを２つ 選びなさい。

ア．計画に記載された事項の実施状況、ヒヤリハットや日々の活動を通して得られた情報等を基に計画を改善する

イ．新たな危機事象への対応については、法改正や政府および地方公共団体からの通知のみに基づき計画を作成する

ウ．全国各地の事故発生状況に関しては、（独）日本スポーツ振興センターの提供する学校事故に関する情報が活用できる

エ．取組の適切性の検証や改善に際しては、実際の訓練結果を活用・反映したり、管理職の指示に従う

正誤判定

新たな危機事象については、法改正や通知に拠らずとも、 学校を取り巻く安全上の課題と対策を検証 し、改善につなげます。また、取組の適切性の検証や改善に際しては、 外部専門家等の助言 も活用することが望まれます。

次の中から、危機管理マニュアルに関する記述として 適切でないものを２つ 選びなさい。

ア．学校保健安全法において、全ての学校で作成することが、義務付けられている

イ．作成する際には、事前・発生時の二段階の危機管理を想定して、児童生徒等の生命や身体を守る方策について検討する

ウ．各学校を取り巻く環境や状況に応じて、様々な緊急事態を想定し、実際に発生した場合の対応について記載する

エ．危機管理マニュアルは、管理職及び防災担当職員のみが内容を十分に理解しておけばよい

正誤判定

危機管理マニュアルを作成する際には、 事前、発生時、事後の三段階 の危機管理を想定します。また、実際の対応時には、マニュアルを見る時間的余裕はありませんので、 全教職員 がしっかりとマニュアルの内容を事前に理解しておくことが必要です。

次の中から、危機管理マニュアルの作成・見直し手順に関する記述として 適切でないものを１つ 選びなさい。

ア．保護者や地域、関係機関等と連携する場を活用して協議し、周知する

イ．人事異動等による校内の体制や地域や関係機関等との連携に関する変更点など、最新の情報を反映する

ウ．訓練等は学校単独で実施し、保護者や自治体、地域住民が直接関わるわけではない

エ．訓練等で得られた意見や気づき、課題をもとに、しっかりと改善を行う

正誤判定

訓練等は、 保護者や自治体、地域住民と合同で実施する ことが理解を得ることにもつながります。

次の中から、幼稚園等、特別支援学校等における危機管理の留意点に関する記載として 適切でないものを２つ 選びなさい。

ア　幼児は、身体のみが未熟であることに留意する

イ　幼稚園では、登降園の時間、通園方法、教育活動の場、職種や勤務体制が多様であることから、各園の特徴に留意した取組が必要

ウ　特別支援学校等では、児童生徒等の見守りを中心とした取組が必要

エ　特別支援学校等の安全管理では、多様な教職員が関わるため、全ての教職員が受講できるよう研修を計画する

正誤判定

幼児は、 心身ともに 未熟であることに留意する必要があります。また特別支援学校等では、児童生徒等が 自分の障害の状態や特性等を理解して安全に留意できるよう 指導することが重要です。

次の中から、安全教育の評価に関する記載として 適切でないものを１つ 選びなさい。

ア．安全教育の目標の達成度合いを、様々な側面から把握・評価する

イ．安全教育による児童生徒等の意識・態度の変容等などを、各種データの把握・分析を通じて評価する

ウ．カリキュラム・マネジメントとは切り離し、学校安全活動の評価の一環として実施する

エ．安全教育の内容や方法における問題点を明らかにし、教育課程の改善につなげる

正誤判定

安全教育の評価は、 カリキュラム・マネジメントの一環として 行います。

次の文中の下線部ア〜キのうち 適切でない箇所を２つ 選びなさい。

安全管理の評価の意義は、 （ア）安全管理の実態 を把握することにより、安全管理の （イ）対象 、 （ウ）観点 、 （エ）行動 が、安全管理のねらいに合致しているか否かを検討し、より有効な安全管理のための改善策を明らかにすることにある。評価の結果は、 （オ）教職員全員 が共有するとともに、必要に応じて、 （カ）保護者 、 （キ）報道関係者 及び （ク）児童生徒等 にフィードバックする。

（ア）安全管理の実態

（イ）対象

（ウ）観点

（エ）行動

（オ）教職員全員

（カ）保護者

（キ）報道関係者

（ク）児童生徒等

正誤判定

安全管理の評価の意義は、安全管理の実態を把握することにより、その対象、観点、 方法 が、安全管理のねらいに合致しているか否かを検討し、より有効な安全管理のための改善策を明らかにすることにあります。評価の結果は、教職員全員が共有するとともに、必要に応じて、保護者、 地域関係者 及び児童生徒等にフィードバックします。

次の中から、安全管理の評価の観点に関する記述として 適切でないものを２つ 選びなさい。

ア．評価の観点は、学校・地域の実情に左右されることなく、具体的に設定する

イ．学校環境、学校生活、不審者侵入防止、登下校、事件・事故発生時など、区分ごとに評価することが望ましい

ウ．評価の内容は、項目ごとにできるだけ具体的にしておくことが必要である

エ．安全点検の評価としては、点検項目が適切であったかを評価すればよい

正誤判定

安全管理の評価の観点は、 学校や地域の実情に合わせて 、より具体的で適切なものを設定します。また、安全点検の評価としては、点検項目が適切であったかに加えて、 安全点検は計画的に実施され必要な改善措置がなされたか、全教職員の共通理解の下に実施されたか 、なども評価します。