今月のニュース バックナンバー

平成30年6月号

職員だより

文部科学省 初等中等教育局 健康教育・食育課

熱中症を予防するために

 今年は、全国的に暖かい空気に覆われやすく、夏の気温は、東日本以西で高く、北日本でも平年並か高い見込みです(気象庁:暖候期予報の解説)。
 暑くなるこの時期は、身体がまだ暑さに慣れていないため、急に暑くなる日などは特に、熱中症を発症しやすいため注意が必要です。
 熱中症は、活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うこと等の適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能です。
 また、気温・湿度などの環境条件に配慮した運動の実践や、こまめに休憩をとること、児童生徒等への健康観察など健康管理を徹底することも重要です。

<熱中症予防の原則>

  1. 環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給を行うこと
    暑い時期の運動は、なるべく涼しい時間帯に行い、運動が長時間にわたる場合には休憩を頻繁に入れ(目安は30分程度に1回)、こまめに水分を補給しましょう。
  2. 個人の条件を考慮すること 暑さに慣れていない人、体力の低い人、熱中症を起こしたことがある人などは、運動を軽くするなどの配慮をしましょう。また、運動前の体調のチェックや運動中の健康観察を行い、体調の悪い人は無理に運動をしない、させないようにしましょう。
  3. 服装に気を付けること
    暑い時には、軽装にして、素材も吸湿性や通気性のよいものを選びます。
    屋外で直射日光に当たる場合は、帽子を着用し、暑さを防ぎましょう。

 以上のポイントに注意して、万全の対策を行い、熱中症の予防に努めてください。

 熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、すぐに身体の冷却、水分・塩分の補給、病院への搬送等、適切な応急手当等の対応をお願いします。以下の「熱中症の応急処置」(環境省「熱中症環境保健マニュアル2018(平成30年3月改訂)より引用)を参考にしてください。


熱中症環境保健マニュアル2018(平成30年3月)より引用
熱中症環境保健マニュアル2018(平成30年3月)より引用

 政府においては、平成25年度から、熱中症搬送者数や死亡者数の急増する7月を「熱中症予防強化月間」と定め、国民や関係機関への周知等を強化して、熱中症の発生を大幅に減らすよう熱中症予防の取組を推進しています。
 熱中症予防に関する詳しい情報については、文部科学省、独立行政法人日本スポーツ振興センター、環境省の以下リンク先に掲載されている通知、資料をご活用ください。